日本の家。

超危険!住宅へ引越しの際に気をつけるシックハウス健康被害のまとめ

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日本では西洋との気候の違いから建築様式が大きく異なるため、独自の建築文化が生まれていました。しかし家屋や家具の急速な西洋化から、健康被害が社会問題となったこともあり、今回はシックハウス症候群についてもまとめています。

また、木材の産地で欧米風家具が多く生産されるようになってきました。インテリアとしても人気のアンティーク家具のデイベッド、かの有名なサクラダファミリアについてもご紹介しましょう。

日本家屋の特徴

湿度が高く四季の移り変わりがはっきりとしている日本では、独自の美意識や文化がはぐくまれ、建築物も風景の一部として考えられます。

湿度が多い日本の古来の家。参考:いい家ネット

庭は家屋と一体化し、室内はいたるところで屋外と通じているのが日本家屋の特長でした。家屋も家具もほとんどが木造で、木の性質を生かした家具作りが各地でおこなわれてきました。

特に木材の産地で家具作りは盛んで、岐阜県の飛騨、福岡県の大川や静岡県などが知られていますが、これらの産地と趣を異にするのが北海道の旭川です。

明治時代に開拓目的で本州から北海道へ渡った家具職人が、森林が多く木材資源の豊富な旭川周辺に多く集まったのが始まりといわれています。

旭川は木材の乾燥に適しており、大型の欧米風家具を多く生産されています。

西洋式の住宅による健康被害

一般の日本家屋は戦前まで伝統的な木造建築が多かったのですが、戦後の復興期になると政府によって普及が促進された西洋式の住宅が急増しました。

西洋風の造りの家。参考:西洋館(セイヨウカン)とは – コトバンク

高度成長期に団地の建設が進み、日本人の生活様式は一変します。当然ながら家具やインテリアも洋風化していきました。

欧風の住宅や団地はそれまで日本の住宅になかった問題も引き起こしました。

  • 壁紙や断熱材による健康に対する影響
  • ダニによる子供のアトピーやぜんそく
  • シックハウス症候群

です。

壁紙には有毒なホルムアルデヒドを含むものが多く使わており、断熱材は肺がんを引き起こす石綿が多く使われていたため、のちに社会問題となりました。

屋外との通気を遮断するサッシ窓やコンクリート壁は室内の湿度を高め、普及し始めたカーペットをダニの温床にしてしまいました。

ダニはアレルギーを引き起こすアレルゲンとなり、子どものアトピーやぜんそくの原因とされ、これも社会問題化しています。

また、急速な住宅の様式化で大きな社会問題となったのが、シックハウス症候群です。シックハウス症候群については次項で詳しく説明しています。

こうしたことから、最近では日本の気候に合った伝統的な日本家屋の良さが、改めて見直され始めています。

シックハウス症候群

シックハウス症候群とは、住宅内の空気が有害な化学物質やダニ、カビや微生物などに汚染されておこるさまざまな症状を総称したものです。

シックハウス症候群の症状は、頭痛、のどの痛み、目がチカチカする、吐き気、倦怠感などですが、同様の症状が新しい自動車にのったときにおこることがあり、こちらはシックカー症候群と呼ばれています。

同様の症候群はアメリカにもあり、シックハウスはアメリカのシックビルディング症候群を”家”に置き換えたものです。

室内の空気汚染とシックハウス症候群

1980年代から、シックハウス症候群と思われる症状は見られていましたが、当時は原因がわからず、室内の空気汚染と関連付けられて考えられるようになったのは1990年代に入ってからです。

急増するシックハウス症候群の症状。参考:国民生活センター

シックハウス症候群は社会問題化し、1997年、当時の厚生省は室内における化学物質について策定をはじめ、6月にはホルムアルデヒドの室内濃度指針を決めました。

現在、厚生労働省は13種類の揮発性有機化合物について、室内濃度の指針値を決めています。

シックハウス症候群の急速な洋式化がもたらした原因物質

シックハウス症候群の原因となる化学物質には、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、トルエン、キシレン、ベンゼンなどがありますが、これらは住宅の建材や接着剤などに含まれています。

また、コンクリートが使われるようになったことと、冷暖房の普及に伴って住宅の気密性を高めようという風潮が、ダニやカビの温床を増やす結果へとつながりました。

  • 高度経済成長期にあった昭和30年頃、日本の住宅は急速に洋式化し、大規模な団地の建設が各地で進められました。
  • 空前の建築ラッシュとなった日本では、建材の需要が急増し、プリント合板や石膏ボードが多用されるようになります。
  • プリント合板とは木目の模様が描かれた紙を貼った合板のことで、一時期の団地や住宅には必ずといっていいほど使用されていました。
  • 化学物質や微生物のほかにもタバコの煙りやストーブなどから出る一酸化炭素、二酸化炭素、窒素化合物なでで起こることもあります。

引越しの際に気をつけたいシックハウス症候群の予防

シックハウス症候群を引き起こす有害物質について、これから新築する場合であれば室内の換気を考慮した建築が推奨されます。

これは機械式の強制換気をするものと、温度による自然循環で換気をするものとがあります。後者の工法は㈱ウッドビルドが開発した通気断熱ウッドビルド工法というもので国土交通大臣の認定を受けています。

この工法では、外壁と内壁のあいだに通気性を持たせ、屋根上に通気口を設置したものです。季節によって床下の換気も取り入れるため、夏は涼しく冬暖かい建物が可能です。

シックハウス診断士

すでに建物が完成していて居住している場合に、シックハウスの診断とアドバイスを行うシックハウス診断士という資格があります。

この資格を認定しているNPO法人シックハウス診断士協会によれば、診断士はまず、シックハウス症候群の問診を行って健康状態を把握してから、シックハウスにかかわる居室内空気の測定を行います。測定後は測定報告書を作成し、対策案を提示してくれます。

シックハウス診断士の対策案をもとに、居住者、施工業者、診断士がどのような改築、リフォームを行うか綿密に打ち合わせし、施工に臨みます。

完成後は再測定を行い、問題があればさらに改善を提案します。こうして、シックハウスが解消されるサポートをするのがシックハウス診断士の仕事です。

シックハウス症候群についての予防と対策については、厚生労働省のホームページから一般向けのパンフレット「健康な日常生活をおくるために:シックハウス症候群の予防と対策」PDFがダウンロード可能です。

シックハウス症候群かな、と思ったときや引越す前には、一度目を通しておきたいですね。

住宅の高気密化などが進み、化学物質による空気汚染が起こりやすくなっているほか、湿度が高いと細菌、カビ、ダニが繁殖しやすくなります。それだけではなく、一般的な石油ストーブやガスストーブからも一酸化炭素、二酸化炭素、窒素酸化物などの汚染物質が放出されます。たばこの煙にも有害な化学物質が含まれています。シックハウス症候群は、それらが原因で起こる症状です。人に与える影響は個人差が大きく、同じ部屋
にいるのに、まったく影響を受けない人もいれば、敏感に反応してしまう人もいます。

厚生労働省:健康な日常生活をおくるために:シックハウス症候群の予防と対策(その1)

 

シックハウス対策後に欲しいリビングのインテリア~デイベッド

インテリアといえば海外、それも欧米のものを指していうことが多いように思います。

1867年パリ万博。参考:1867年パリ万博150周年記念展 第2期「写真と万博」 戸定歴史館|松戸市

ルネッサンス文化に端を発する建築美術から、バロック時代を経てインテリアは発展してきました。そして近代の産業革命を迎え、パリ万博でアールデコが花開きます。

 メジャーリーガー・ダルビッシュ選手の元妻で人気モデルの紗栄子さん。以前インテリア雑誌のインタビューにこう答えていました。

「3か月に1回は引越しをする引越しマニアだったんです。」

筋金入りの引越しマニアだった紗栄子さんですが、当時住んでいた古いマンションに永く住みたいと思ったのがきっかけで、インテリアに興味を持つようになったそうです。

インタビューとともにインテリア雑誌に公開された自宅の写真はアンティークな雰囲気が漂うセレブな室内。暖色系の壁紙にブラケットランプが映える廊下は、まるで古い映画に出てくる外国の家のよう。

木の質感を生かした室内にはアンティークなシャンデリアが輝いてとってもゴージャス。イメージは「パリ風」なんだそうです。

今ではヨーロッパにアンティーク家具を自ら買い付けにいくほどですが、家具を選ぶ際には子供たちのために安全なものを、とママとしての一面ものぞかせます。そして、一番のお気に入りはリビングに置かれたデイベッドだと話していました。

欧風家具IKEAのデイベッド

紗栄子さんのようにヨーロッパへ家具を買い付けにいくのは無理ですが、欧風の家具なら日本でも手に入りますね。たとえば、北欧スウェーデンを発祥の地とする世界最大の家具店IKEA。

低価格でありながら、デザインの良さとアフターサービスの充実ぶりがセールスポイントです。広ーい店舗は一日いても飽きることがありません。IKEAは引越しの際の心強い味方ですね。

IKEAのデイベッドはフレームだけのシンプルなものから、引き出しのついた使い勝手の良いタイプまであって、お値段も1万円から4万円ほどとお手頃です。

IKEAのBRIMNES。参考:北欧家具ブログ

IKEAのホームページで確認できますが、ネットショッピングはしていません。通販サイトなどで販売されているのはIKEAの商品ではないのでだまされないようにしてくださいね。

ニトリのデイベッド

一方、日本生まれの大型家具チェーン「ニトリ」。「おねだん以上ニトリ」のCMで知らない人はないくらいの知名度です。

ニトリのデイベッドはフレームとマットレスを別売りにしています。フレームのタイプはとても豊富で、ミドルタイプやハイタイプの高さも選べます。

お値段も最高で2万円台とリーズナブル。ニトリは通販サイトがあるので、近くに店舗がなくても買えるのがうれしいですね。

ちなみにデイベッドとは、17世紀から18世紀にかけて流行した寝椅子のことで、カウチやソファベッドなどの総称として使われることもあります。

デイベッドでくつろぎながら音楽を聴いたり、本を読んだりお昼寝をしたり。おしゃれなインテリアコーディネイトにも一役買ってくれるリビングのマストアイテムといえるでしょう。

インテリアの奇才アントニ・ガウディ

 

アントニ・ガウディの肖像画。参考:Wikipedia

世界遺産として有名なスペイン・バルセロナに建築中のサグラダ・ファミリア。日本語で聖なる家族を意味するこの教会は、19世紀から20世紀をまたぎバルセロナで活躍した建築家アントニ・ガウディが生涯をかけて手がけた建築物です。

サグラダ・ファミリア参考:サグラダ・ファミリア 生誕のファサード キーホルダー アントニ・ガウディ

着工は1882年ですが、工費はすべて寄付金によって進められていることもあって、いまだに完成していません。ガウディ没後100周年にあたる2026年にようやく完成する、といわれています。

サグラダ・ファミリアの中でガウディが直接腕を振るったのは、イエス・キリストの生涯を彫刻で表現した東西にわかれたファザードと地下の大聖堂などです。

エクステリアもそうですが、大聖堂の内装は一見するととても奇抜なデザインに見えます。天井には花びらのような装飾がほどこされ、明り取りの窓も普通の教会とはイメージを異にします。

ガウディと自然

現代のインテリアコーディネイトにも取り入れられる、ガウディのユニークなデザインには、常に「自然」が取り入れられています。

大聖堂は森をイメージしたものであり、おなじくガウディが手掛けたグエル公園には、微笑むトカゲのオブジェがあります。ほかにもカメやカタツムリなど、小動物や昆虫が多く見られます。

幼いころ病弱だったガウディは、友だちと遊ぶことはあまりなく、母方のおじいさんと暮らす家の近くで、虫や小動物を友だちにして暮らしたといいます。

ガウディは自然に抱かれて育ち、自然をこよなく愛する人でありました。晩年、ガウディは「自然とは、つとめて読むのに適した書物であり、それは常に開かれている」と語りました。

自然に則することを信念としていたガウディは、現代の力学でいうところのカテナリー曲線を独自の実験で発見し、構造的に非常に安定したこの法則を用いて建築したといわれています。

カテナリー曲線(カテナリーきょくせん、英: catenary)または懸垂曲線(けんすいきょくせん)または懸垂線(けんすいせん)とは、ロープや電線などの両端を持って垂らしたときにできる曲線である。カテナリーの名はホイヘンスによるもので、”catena” (カテーナ、ラテン語で「鎖、絆」の意) に由来する。カテナリー曲線をあらわす式を最初に得たのはヨハン・ベルヌーイ、ライプニッツらで、1691年のことである。
媒介変数 a のいくつかの異なる値に対するカテナリー曲線の例。

カテナリー曲線

ガウディの思想とサグラダ・ファミリア

1926年にガウディが亡くなると、サグラダ・ファミリアの建築は中止の危機に直面しました。なぜなら、ガウディは詳細な設計図を作成しておらず、資料のほとんどが失われていたからです。
しかし、彼の弟子たちやサグラダ・ファミリアの建築に携わった職人たちは、建築そのものではなく、ガウディの思想を受け継いで建築を続行しました。

その思想とは、建築家は依頼主に喜んでもらえる建築をするのが目的であり、依頼主を幸せにするためのものでなければならない、というものでした。

だからガウディの死後も、ミサに集う人々を幸福にするために、そして人間の幸福こそが教会の主である神の幸福であるとして、サグラダ・ファミリアの建築は進められているのです。

まとめ

気候や生活様式の違いから、西洋とは異なる独自の建築文化を発展させてきた日本ですが、高度成長時代の急速な西洋化などにより、シックハウス症候群といった深刻な健康被害も起こりました。

引越しの後には、健康に被害をうけないよう十分に気をつけましょう。また、引っ越しの際には、予防と対策を確認しておくと良いでしょう。詳しくは、引越し後の簡単な掃除は戦後の大八車やリヤカーの利用から掃除を学ぶの記事でチェックしてください。

なんだか、アントニ・ガウディに刺激されて、バルセロナに引越したくなってきましたね~。せめてインテリアだけでもガウディっぽくコーディネイトしてみようかな。

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