単身者向けの引越し

単身者向けの引越しは見積もりの取り方によって費用は大きく変わる

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春は旅立ちの季節、引越しも3月~4月が一番多いのですが、料金相場ももっとも高い時期です。入学、就職、転勤など否応なしに引越さなければならない状況がそうさせるのです。

単身者は家族での引越しと違って荷物が少なく、最繁忙期さえ避ければ比較的安価に引越しすることができます。しかし、業者によって、あるいは見積もりの取り方によって引越し費用は大きく違ってきます。単身だからこそ、安く上手に引越したいですね。

単身での引っ越しでは、距離と荷物の量で4つのパターンがあります。料金を安くするには、それぞれのパターンに適した引っ越し方法を選ぶことが大切です。

引っ越しのパターン

距離 荷物の量
近い 少ない 多い
遠い 少ない 多い

単身者の引越しでは引越し先の距離を考える

入学や就職などで地方から都市部へ引越す場合は、実家から引越すことが多いため、家具や家電などは新しく購入することが多いでしょう。重量物が少なく、1日8時間90㎞以内であれば赤帽なら2万円以内で引越すことが可能です。

しかし、多くの場合は90㎞圏内での引越し、というわけにはいかないのではないでしょうか。

90km圏内東京を例にとれば西は伊豆など静岡県東部まで、東は千葉県房総半島、東北方面は栃木県・宇都宮と茨城県・水戸、北のほうへ向かえばせいぜい群馬県の前橋付近までです。

90㎞以内は現在の鉄道網ならば下手をすると通勤圏内です。これ以上遠くなるようだと軽トラックの赤帽では少々きびしいと言わざるを得ません。また、自分でレンタカーを借りての引越しにも無理があるでしょう。

大手引越し業者の小荷物専用コース

大手引越し専門業者が単身者向けにサービスしている、少荷物専用のコースがよさそうです。単身者向けのコースは専用のボックスに引っ越し荷物をすべて積みこみ、大型トラックやトレーラーによる混載便で運送するので安く済みます。

通常の引越しでは1件の引越しに専属のトラックを配車するので、基本は当日積み込みの当日荷卸しですが、混載便を使用する単身者向けコースは、荷物はいったん営業所やトラックターミナルに集荷されます。そこから混載便に積み換えられ、引越し先の営業所へ輸送し、荷物の受取先へと配送されます。

このため、専用ボックスを使用する単身者コースは荷物の受取りが翌日以降となりますが、一部地域では翌々日の配送になることがあります。また、島しょ地域など単身者サービスが対応していない地域もあるので注意が必要です。

ヤマト運輸と日通の単身者用コンテナ便

単身者用コンテナ便

参考:ヤマトホームコンビニエンス

ヤマト運輸や日通など引越し専業ではない大手運輸会社は、自社の混載コンテナ便を都市間で走らせているので長距離の引越しでもコストは安く済みます。

単身者コースの料金は通常の引越しにくらべて、破格に安い料金設定となっています。いわば引越しの宅配便とでもいうところでしょうか。

単身者コースはうまく使えば赤帽並みの費用で引越しできますが、ボックスにうまく収まらないとボックスの数が増えたり、サイズを変更したりしなければならなくなります。準備を怠るとどんどん料金が加算されていきかねません。

荷物Boxに積み込める量

単身用の荷物ボックスにはS、L、または標準とミニ、などサイズには2種類あります。小さいほうのボックスの寸法は以下のとおりです。

ヤマト運輸: 1.04m×1.04m×高さ1.3m

日通: 1.08m×0.74m×高さ1.55m(ヤマトとほぼ同サイズ)

どのくらいの荷物が積めるかというと、ヤマトの単身引っ越しサービスミニは段ボール箱15箱+衣装ケース3個+布団袋ひとつ。対する日通の単身パックSは小型の冷蔵庫(100リットル程度)20インチのテレビとテレビ台、電子レンジ、掃除機、カラーボックス1個、姿見、布団一組、段ボール4箱、となっています。

表記は異なりますが、どちらも同程度の積載量といえるでしょう。家電や家具を引越し先で新規購入するなら、単身ボックスの小で十分といえます。

大きいほうのサイズは、ヤマト運輸のボックスは面積が変わらず高さが40㎝アップの1.7m。日通のほうは奥行30㎝、高さ20㎝アップとひと回り大きいサイズになっています。わずかに日通のボックスのほうが大きい仕様になっています。

日通の単身パックSは東京~大阪間で24000円ですが、Webから申し込めば2000円のWeb割引がつきます。ほかに1000円のエリア割引が受けられるエリアもあります。

ヤマトのほうはというと、東京~横浜間でミニタイプが21000円、日通同様Web割引が2000円です。ほかにも平日割引、早期申込み割引などがあり、ヤマト、日通のどちらもボックスを複数頼むと複数割引が適用されます。

単身者用コンテナ便での注意点

単身者用コンテナ便の図解

参考:単身引越し【引越しは日通】料金・費用の見積もり

ただし、最繁忙期は通常料金が適用されないので気をつけなければいけません。ヤマトは3月20日~4月2日、日通は3月20日~4月5日の間は各種割引が使用できず、逆に2000円のシーズン割増しとなります。

また、ヤマト運輸のミニタイプはエリア限定のため都市部以外では確認が必要なことと、3月20日~4月2日はサービス自体休止で、単身コースは大きいほうの「フルサイズ」ボックスしか受け付けていません。

いずれも梱包資材は自分で用意し、自分で梱包しなければなりません。梱包資材はホームセンターなどで購入することができますが、ヤマト運輸、日通でも有料で販売しています。

日通では段ボールのSサイズが4個とMサイズが6個、クラフトテープと布団袋が各1個ついて税抜2800円。

一方のヤマト運輸は日通と同じ内容に加えてグラス用の間仕切りとグラス用の中敷きが各2枚、食器用のパット20枚、ビニール袋5枚、エアーキャップ幅60㎝×5mのもの1本、荷造り用ビニールひも20m×1巻、油性ペン1本にワレモノシール2枚、さらにはプロのアドバイスまでついて税抜3200円です。

もっとも、収納に長けた人ならば専用資材など使わなくても、段ボールと新聞紙など、専用資材を使わずともうまく梱包することは可能です。

引っ越し梱包の極意

ただし単身引越しコースでは、いかにボックスに隙間なく収められるかが勝負なので、小物は可能な限り同じサイズの段ボールに梱包するのが鉄則です。

一般の引越しでも同じですが、テレビやパソコンなど異形のものがむき出しのまま積まれると、必要意以上にスペースを使ってしまいます。できる限り同じサイズの四角い箱に梱包するのが引越し梱包の極意です。

梱包の際にたくさん入れられるから、と大きな箱ばかり使用すると、本や食器などを入れた箱は重すぎて持てなかったり、底が抜けたりするから気をつけましょう。本や食器、CDなどは重い上に意外と置き場所に困るので、できれば思い切って処分するのがよいでしょう。

うまく単身引っ越しをするコツ

単身に限らず、うまく安く引越しをするには、まず引っ越し荷物を少なくすることです。使わないものを運ばないようにしましょう。運ばないものはゴミとなりますが、残ったゴミの出し方にも注意です。

荷造りや資材回収のオプションを使うのも一つの方法です。また、近くへの引っ越しや単身でも意外と荷物が多い場合もあります。そんなときに便利なのが赤帽や、日通の荷物の多い単身者向け引越しパックです。

使わない物は運ばない

引越しで運ぶのは本当に必要なものだけ、使うか使わないかわからないものや長い間使っていないものは処分するか実家に置いていくのがベストです。

せっかくの新しい部屋が古いもので埋め尽くされては引越した甲斐がありません。引越しを機に新しくできるものは新しくしたいものです。

また、片づけられないタイプの人に荷造り梱包はこの上なく苦痛でしょう。このタイプの人は荷造りや梱包作業に際して、どこから手をつけたらいいかわからない人が多い。引越し当日、トラックが来てもまだ部屋の中は住んでいる時のまま、ということも少なくありません。

こういうタイプの人は荷造りオプションを利用するとよいでしょう。ヤマト運輸の単身引越しのオプションでは、1ボックスあたり6000円から荷造りしてもらえます。もちろん、荷物の量に応じて料金は変わるし、梱包資材の費用は別で加算されます。

片づけや梱包の苦手な人が荷造りするよりも、プロの手際よい作業に委ねたほうが段ボールの数も格段に少なくて済むかもしれません。梱包が苦手、という人は早めにプロに相談しよう。

引越し後のゴミ出しに気をつけよう

引越した後、大変なのが荷解きと片づけの作業です。特に引越しに使用した段ボールの処分に困ることは多いものです。地域の資源ごみ回収に少しずつ出していくのもよいですが、引越し先の地域のルールがよくわからないと、ゴミ出しはご近所トラブルの原因になりやすい。

こんなときは資材回収のオプションを利用しましょう。段ボールの処分に数千円の費用をかけるのは少々もったいない気もしますが、ご近所とのトラブルを避けて快適な新生活を始めるためには必要な出費、と割り切ることが必要かもしれません。

業者によっては、無料サービスでダンボールを処分してくれる場合もありますので、確認してください。

近くへの引越しでの業者選び

入学や就職など、まったく新しい生活をスタートさせる場合は、古い家具や家電を運ぶよりも新規に購入することが多く、荷物の少ない単身引越しサービスを利用することができます。また、転勤族も必要最小限の荷物で引越すことが多いので、単身引越しサービスに適しています。

しかし、すでに賃貸住宅に住んでいて「もう少し広い部屋に住みたい」とか、「自身の通勤圏内で別の街に移りたい」という引越しのケースもあります。こうした場合、現在の住居での居住年数にもよりますが、意外に運ぶ荷物が多いものです。

引越し業者のメリットと注意点

移動距離はそう遠くはないが荷物はそれなりにある、という場合であれば、まず赤帽での引越しを考えます。赤帽の引越しは1台の赤帽車に1回ですべての荷物が積めて、かつ引越し先が近場であれば驚くほど格安で済むからです。

赤帽は引越し作業そのものに特化しているので、オプションの類はほとんどありません。梱包資材の調達から荷造り梱包、エアコンの移動や洗濯機の設置、テレビやパソコンのセッティングは別の業者に頼まなければなりません。

また、荷物の運搬は荷主自ら率先して行わなければならず、冷蔵庫やテレビ、ベッドや収納家具などの重量物は、赤帽のドライバーとふたりで運ばなければならない。それがいやなら、赤帽車を2台頼む必要があります。いかに格安の赤帽とはいえ、2台頼めばそれなりの金額になるでしょう。

荷物の多い単身者向け日通のワンルームパック

単身パックX

参考:単身引越し【引越しは日通】料金・費用の見積もり

こんなときにおススメなのが日通のワンルームパックとワンルームパックPLUSです。このパックが適用される条件としては、

  • 30㎡以下の1R~1DKに単身で住んでいること。(ワンルームPLUSは30~40㎡)
  • 引越し先は15㎞~30㎞以内
  • 荷物の量は2トン車の半分まで(ワンルームPLUSは2トンロング1台分)
  • 引越し作業が4時間以内に終わること

となっています。

このパックは作業、移動ともにスピードが命、1台のトラックで1日に2件~3件の引越しをこなすことを前提としています。ワンルームパックは2トン車1台、ドライバーと作業員の2名(ワンルームPLUSはドライバー含め3名)体制で作業を行います。

ワンルームパックは平日なら税込29800円(PLUSは39800円)以内、土日は税込34800円(PLUSは44800円)以内で安く早く引越しができます。ただし、高層マンションの高層階やマンションの共有部に養生が必要な場合、建物のすぐ近くにトラックを停車できないなど、作業に時間がかかる恐れがある場合は取り扱いできないことがあります。

また、3月20日~4月10日までの最繁忙期も取り扱いの対象外となっています。しかし、赤帽などと違い荷主は梱包以外なにもしなくてよく、大型家具や家電は作業スタッフが開梱し、設置まで行ってくれます。近場の引越しであれば、ぜひ利用したいサービスです。

荷物が多く長距離の引っ越しには日通の単身パックX

日通では、単身で荷物が多く、かつ長距離の引越し向けに単身パックXというパック便があります。このサービスでは物置サイズのコンテナを使用して、鉄道輸送で荷物を運びます。対象となるのは引越し先が150㎞以上離れている引越しで、荷物は翌日以降の受取りとなります。

首都圏エリアから東北・東海・近畿エリアまでなら、どこへも6万円台で配送が可能です。また、場合によっては最長5日間まで無料で荷物を預かってくれます。例によって3月20日~4月10日は適用対象外だが、時間に余裕のある遠距離引越しでは便利なパックです。

まとめ

単身者向けの引越し料金は赤帽か、日通またはヤマト運輸の単身コースがシンプルでわかりやすい。しかし、必ずしもこれらが常に最安というわけでもありません。3月~4月の最繁忙期を避けて引越しできるならば、これらの単身コースを引き合いに出して、複数の引越し業者と交渉をするのが賢いやり方です。

これ大手のようなコース、パック料金を設定していなくとも、場合によってはこれらと同じか、さらに安い見積もりが出てくる可能性もあります。

細かい雑費も含めると、とかく引越しはお金のかかるもの。単身でも、全部終わって計算してみたら10万円を超えていた、なんていうことも少なくありません。単身ならではのメリットを生かして、できる限り安く、早く、楽に引越しを済ませたいものです。

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