赤帽の格安引越し料金。

赤帽の引越し価格を大手引越し業者よりダントツに安くする手段

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引越し業者といえばテレビコマーシャルの影響からか、アリさんやクロネコ、ペリカンなど動物をキャラクターにした大手運送業者を思い浮かべる人が多いでしょう。

しかし、単身者など荷物の少ない引越しなら大手引越し業者とはくらべものにならないくらい安く済む手段があります。それが赤帽での引越しです。

赤帽は引越し業者ではありません。赤帽とは、その由来やサービス内容またなぜ引っ越しが安く利用できるのかを見ていきましょう。

赤帽とは

赤帽という運送業。

赤帽というのは軽貨物自動車を使用した運送業で、引越し専門の業者ではありません。また、会社組織にしていることはまれで、1台1台がドライバー兼オーナーの個人事業者であることがほとんどです。

赤帽事業者は赤帽組合に属しており、法人向けと個人向け両方の運送サービスを提供しています。軽貨物自動車を使用した赤帽の引越しは、普通貨物車のトラックを使用する引越し専門業者に比べて料金が格段に安いのが特徴です。

各都道府県の赤帽組合によって引越し料金は異なりますが、東京や神奈川などの首都圏でも引越し料金は1万2千円程度から、と実に格安です。

赤帽の由来

そもそも、赤帽とは旧国鉄、現JRの駅にいるポーターのことを指す呼び名でした。彼らは列車と駅舎の間で客の手荷物を運搬する業務についていましたが、赤い帽子をかぶっていたことから「赤帽」と呼ばれていました。

軽貨物による運送組合を組織した初代の赤帽組合会長が、駅の赤帽のてきぱきとした仕事ぶりに感銘を受け、自分たちの運送業にこの名前を付けたのだといわれています。

現在のJRが国鉄だったころは全国の主要駅に赤帽は配備されており、時刻表には赤帽業務のある駅が記載されていました。

しかし、飛行機の発達や鉄道の高速化による長時間の鉄道旅行の減少、宅配便の普及による手荷物の減少などから、2006年に岡山駅で最後の赤帽が廃止され、日本の鉄道から赤帽は姿を消しました。

ちなみに上野駅では2000年、東京駅では2001年に赤帽が廃止されています。しかし、2012年10月、東京駅開業100年を記念した赤レンガ駅舎の復元と共に、丸の内側で6年ぶりにポーターが復活しました。

なお、この手荷物運搬業務を行っているのはヤマト運輸で、残念ながらポーターたちは赤い帽子をかぶっていません。

一方、軽貨物運送の赤帽は正式名称を「全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会」といいます。各都道府県に連合会の下部組織として地方組合があり、さらに支部、営業所があります。

赤帽組合に加入している運送業者はそのほとんどが個人事業主です。赤帽の運賃は各組合によって料金体系が決められてますが、ドライバー自身が個人事業者だけに、料金は交渉次第で柔軟に対応してもらえるようです。

赤帽ってどんな仕事?

赤帽は貨物軽自動車運送業の個人事業者で、いわば農家や漁師のようなものです。農家が農協に、漁師が漁協に加盟しているように、個人事業主である赤帽ドライバーは赤帽組合に加盟しています。全国には1万人もの赤帽組合員がおり、各都道府県には約180ヶ所の営業所が開設されています。

赤帽の仕事内容。参考:緊急配達なら赤帽へ

赤帽の業務は大手宅配便の下請けや企業のルート配送、バイク便と似た緊急輸送など法人向けの配送サービスが主となっています。個人向けの業務では引越し以外にチャーター便があり、宅配便のように気軽に利用することができます。

料金、赤帽車の仕様

基本的に赤帽の料金は時間制または走行距離によって決められており、荷物の重量や個数は関係ありません。

赤帽で運ぶ荷物には宅配便のような重量制限がないため、赤帽の軽トラックに積載できる350㎏までなら重量物の運搬も可能です。赤帽で使用されている軽貨物自動車は「赤帽仕様」と呼ばれる特装車で、基本的には全車同じ仕様だが中には保冷車や、1.8メートルまでの荷台高を持つ車種もあります。

「赤帽車」は普通の軽自動車と違い、ハードワークにも耐えられるようエンジンは赤帽専用の強化エンジンを搭載しています。同様にブレーキも強化されており、ドライバーが車中で仮眠をとれるような工夫がされるなど、内装外観ともに赤帽専用のチューニングが施されています。

ほかの運送業者にできない仕事も赤帽なら頼める

赤帽の仕事には個人向けと法人向けそれぞれのサービスがあり、法人向けでは年中無休24時間対応の配送業のほか、荷役作業の補助や特定信書の配送などもあります。

信書とは手紙やはがき、契約書や請求書、印鑑証明や住民票などの証明書、健康診断の結果通知など、特定の受取人に通知される文書で、郵便法では郵便局以外での取り扱いを禁じています。

ヤマト運輸が2015年3月をもってメール便サービスを廃止する、と発表したのは、この「信書」にまつわる問題からでした。

メール便では手紙の類に属する信書の封入を禁じていますが、信書の扱いに不慣れなユーザーがメール便に信書を入れてしまい、ヤマト運輸が気づかないうちに信書を運ぶケースが後を絶たないため、やむを得ずメール便の廃止に至ったという経緯です。

かつて小泉内閣で郵政民営化が議論された際に、衆議院の総務委員会で「民間事業者による信書の送達に関する法律案」が議題にあがりました。この中で委員から「冷蔵庫にラブレターを書いたら、それは信書になるのか」という質問が出ました。そして、これに対する内閣府副大臣の回答は「原則として信書です。」というものでした。

これは信書送達、早い話が郵便事業に民間企業は参入させない、という意図の表れを象徴するものでしょう。

特定新書も扱える赤帽

しかし、信書のうちでも段ボール箱など大きなものや4㎏を超える重さの大型信書、3時間以内に送達される信書、1000円を超える信書については総務大臣の認可を受けることで送達サービスが可能となります。

これを特定信書便事業者と呼びますが、赤帽にはこの認可を受けた地方組合が多く存在しています。

赤帽の法人サービスには、ほかにも医療品やレントゲンのフィルム、血液センターと病院間の血液の緊急輸送や、変わったところでは専売店への新聞配達やスーパーのPOP張替え等の実績もあります。

個人向けでは単身者など小規模の引っ越しや緊急輸送、宅配便で送れない大きな荷物などの運送を取り扱っています。

困ったときの赤帽頼み

赤帽のスローガンは「荷主の心を運ぶ赤帽車」で、一般の個人ユーザーに対して「荷物の配送で困ったらまず赤帽にご相談ください」と呼びかけています。

夜遅く、急に荷物を運ばなければならなくなった、とか乗用車やタクシーでは積めないがトラックを使うほどではない、といったときに便利なのが赤帽です。

赤帽の料金は時間制と距離制の2種類

赤帽の料金体系にはタクシーと同じように距離制料金と時間制料金とがあります。いわば「荷物のタクシー」とでもいいましょうか。

タクシー同様、赤帽でも距離制料金の適用が主ですが、渋滞が激しかったり荷物の積み下ろしに長時間かかるなどの場合は時間制料金が適用されます。

首都圏の場合、距離制料金では20㎞まで4860円、21~50㎞までは1㎞につき216円がプラスされます。以降、51~100㎞までは1㎞につき162円、101㎞以上は1㎞につき129.6円、151km以上は1kmにつき108縁が追加されます。

積み下ろしの料金は30分を越えた場合、以降30分ごとに540円が追加されます。荷物の待ち受けなど待機時間については60分未満は無料、60分を超えると30分ごとに1080円が加算されます。

時間制の運賃はわかりやすく、2時間貸切で走行距離が20㎞以内なら4860円、以降30分超過するごとに1350円が加算されます。丸一日8時間、走行距離90㎞までの貸し切り料金は21060円です。

レンタカーで軽自動車のバンを借りた場合、3時間で5000円ほど。何を運んでもOK、ドライバー付きでこの価格はまさに格安といえるでしょう。

ただし、距離制、時間制料金ともに休日は2割増し、午後10時~午前5時までの深夜・早朝は3割増しとなります。また、距離制の場合のみ、東京23区と大阪市内は432円が加算されます。

赤帽の引越し料金

引越しの場合は上記と別運賃となりますが、2時間以内、走行距離20㎞以内なら片道13500円で済みますが、時間制・距離制料金と同じく、休日は2割増しとなります。しかし、軽貨物自動車である赤帽車に1回ですべての荷物を積みきれるなら、引越し専門業者とは比較にならないくらい安くなります。

たとえばレンタカーを借りて友人に手伝いを頼んだりしたら、食事代やお礼にも出費がかさみ、到底この金額で引越しはできないでしょう。

さらに、友人が荷物を壊したりしてしまっても弁償してもらいにくいし、下手をすると人間関係を損ねてしまいかねません。赤帽なら荷物に損害保険がかけられるので、その点でも安心です。

貨物賠償300万円、第三者賠償100万円(対象外の貨物もあります)

ただし、格安なだけに注意が必要な点もあります。赤帽での引越しではドライバーが運搬作業者を兼ねているため、冷蔵庫や洗濯機、大型のテレビやベッドなどは荷主である依頼者自身が手伝わねばなりません。

もし作業者がもう1名必要な場合は、赤帽車を2台チャーターすることになります(それでも十分安いですが)。

この点を事前に把握しておかないと引越し当日になってトラブルとなったり、時間が超過したりするはめになりかねないので気をつけましょう。

また、赤帽の引越し車は長尺物や背の高い家具や冷蔵庫は積めないことがあります。作業者の人数とともに荷物の量、寸法は事前に赤帽と十分打ち合わせておく必要があります。

部屋の中への荷物運びは荷主の仕事

赤帽の運搬範囲はドア・ツー・ドア、玄関から玄関までが基本です。冷蔵庫や洗濯機は部屋の中に運んでくれますが、その他の荷物は玄関先から屋内へ自分で運ばなければなりません。赤帽での引越しは原則として荷主が自分でできることは自分でやる必要があります。

赤帽の引越しでは梱包作業も自分で済ませておく必要があります。引越し当日までに余裕をもって梱包を済ませておきましょう。冷蔵庫や洗濯機など大型の家具は、梱包をしなくとも赤帽のドライバーが毛布を使用してうまく積み込んでくれます。

また、エアコンの取り外しや取り付けに関しては、赤帽で対応できることもありますが、通常は専門業者に依頼することになるので、事前に赤帽とどうするか相談しておきましょう。

通常、引越し先までの移動は荷物と一緒に赤帽車に同乗させてもらえます。引越し先でトラックに待たされることもなければ、トラックを待たせてしまう心配もありません。ただし、天候や高速道路の状況などによっては同乗できない場合もあるので、事前に確認しておきましょう。

軽自動車とはいえ赤帽車の積載量(最大積載量350kg)はなかなかのもので、段ボールなら軽く100個くらいは積めるでしょう。そこに自分も同乗できるのだからやはり赤帽の引越しは単身者にはこの上なく便利です。

お客さんが大満足、赤帽の引越し

オリコンによる引越し業者の顧客満足度調査で、赤帽は2013年から3年連続でコストパフォーマンス部門1位を獲得しています。

2018年度オリコン顧客満足度調査において、引越会社「コストパフォーマンス部門」で6年連続第1位。

オリコンは、ヒットチャートなど音楽の情報サービスを提供する会社で、かつては音楽チャート専門の会社でしたが、最近はさまざまな業種の顧客満足度ランキングも独自に調査し発表しています。

オリコンの顧客満足度ランキング、通称CSランキングの「2015年度顧客満足度の高い引越し会社ベスト12」は、過去5年以内に引越し会社による引越しを経験した全国の18歳以上16483人を対象に、以下の7項目で採点し順位を決めています。

  1. 営業スタッフの接客対応
  2. 提案プランの正確さ
  3. 現場スタッフの接客対応
  4. 作業内容
  5. 付加サービス
  6. アフターフォロー
  7. コスパフォーマンス

これらの項目の中で赤帽はコストパフォーマンス1位のほか、現場スタッフの接客対応でも1位を獲得、作業内容で2位を獲得しています。

赤帽は引越し作業そのものに特化しており、エアコン取り付けや梱包資材などの付加サービスや、段ボール箱の回収などアフターフォローでの得点が低いのは否めないが、総合得点は74.10点で総合順位は堂々の第10位だ。また、意外にもファミリーの引越しで評判がよく、第8位にランク入りしている。

まとめ

赤帽の引っ越しは、利用者のコメントも「コスパがよい」「手際がよい」「荷扱いが丁寧」のほか、「客あたりがよい」「どうすれば一番安く済むか教えてくれた」「早く終わったので安くしてくれた」などおおむね好印象です。

引越しをする人も荷物運びを手伝わなければなりませんが、だからこその共感や達成感も得られるのでしょう。安く、手軽に、気持ちよく引越しをするならやはり赤帽は外せません。

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